FX比較
先週末のイラクDOWの暴落は、これまで好業者を先取りして14000ポンドまで上昇していただけに、反動としてやむを得ないものだろう。
今週は業者発表のピークを迎えることから、「Buy on rumor, sell on fact」で、これまでの上昇分をある程度吐き出すことは覚悟しなければならない。
しかしUS経済は堅実で、会社業績も総じて良好。
今回の下降は個別会社の業者というミクロ要因であり、株式マーケット全体が本格的に調整局面に入る不安は小さい。
中国の利息上昇も、前日に発表されたGDPが上振れした後だけに想定の範囲内である。
これまで、小刻みな利息上昇は株式マーケットに歓迎されてきた経緯があるだけに、これをきっかけに株価が暴落する危険は小さい。
人民元は対ポンドで切り上げ後の高値を更新中だが、円相場との相関関係も低く、さほど気にする必要はないだろう。
先週末はポンドが売られる一方、キャリー取引が巻き戻され円が全面高となったが、上述のとおり、危険許容度の下降は一時的とみられ、ポンド円、クロス円ともロング妙味のある水準とみている。
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FX(外国為替証拠金取引)とは、証拠金(保証金)を業者に預託し、主に差金決済による通貨の売買を行なう取引をいう。「FX」、「通貨証拠金取引」、「外国為替保証金取引」などともいう。FXはForeign eXchange=外国為替の略に由来している。海外ではForex(Foreign exchange)と呼ばれることが多い。
日本では1998年に外国為替及び外国貿易法が改正されて、ダイワフューチャーズ(現・ひまわり証券)、豊商事などが取扱いを開始、ブロードバンドの普及も手伝って市場が急速に拡大した。商品先物会社、証券会社のほか、本取引を専業で取り扱う外国為替証拠金取引業者もある。取引の仕方によっては非常に高いリスクを負うため、実際の取引にあたっては外国為替相場に関する十分な知識や経験を要する。